2019年2月18日 掲載 テキスト by のっく(sega.jp編集部)
『三国志大戦』公式全国大会「覇業への道 英傑覚醒」関東Aエリア大会に潜入してきました!
取材地: セガ1号館(羽田オフィス)
1月12日、セガ1号館(羽田オフィス)にて『三国志大戦(※)』の公式全国大会「覇業への道 英傑覚醒」関東Aエリアのエリア大会が行われた。
先日より行われた店舗予選で勝ち抜いた各店舗代表26名が、3名の全国決勝大会代表の座を掛けて戦う。
関東Aエリアは強豪ぞろいの激戦区! 筆者も激アツな戦いを一目見ようと興奮気味に京急大鳥居駅に降り立った。
今回のレポートでは、長年に渡りユーザーを熱狂させてきた『三国志大戦』公式全国大会の魅力をお届けしたい。
- ※『三国志大戦』とは:
三国志の世界をモチーフにした対戦型カードアクションゲーム。フラットリーダー上で武将カードを動かすことで、自軍の部隊も連動して動く仕組みになっており、武将カードの組み合わせによって様々な戦略や駆け引きが楽しめる大人気アーケードゲーム。
著名なイラストレーターが描き下ろした美麗な武将カードや、有名声優が演じた個性豊かなセリフも魅力。
▶ 『三国志大戦』公式サイト
▶ Twitter『三国志大戦』公式アカウント
◆「大戦シリーズ」公式全国大会について
まずはちょっと「大戦シリーズ(※)」の公式全国大会についてご説明させていただきたい。
「大戦シリーズ」の公式全国大会は、ユーザーにただゲームを遊んでもらうだけでなく、力試しの場やゲームを通じたユーザー同士の交流の場を提供しようという目的で、シリーズを通して13年前から実施しているゲーム大会だ。本大会で実に12回目を迎える。
- ※大戦シリーズとは:
アーケードゲーム『三国志大戦』(前シリーズ2005年稼働/現シリーズ2016年稼働)と『戦国大戦』(2010年稼働)を合わせた俗称。それぞれ違った魅力を有しつつも、2タイトルを通して発展・進化し続けてきた歴史がある。
▶ Twitter大戦シリーズ広報アカウント
ランキング(※)に名を連ねるトッププレイヤーのデッキや戦術が間近で見られる機会でもあり、動画配信サイトの発展に伴い、今や、名誉を掛けたトッププレイヤー同士の熱い戦いは大会会場だけでなく、ライブ配信を通じてリアルタイムで全国のユーザーをも魅了し、大いに沸かせているのだ。
- ※ランキング:『三国志大戦』で公式に発表されている全国のプレイヤーの強さの指標。公式サイトで確認できる。
▶ 『三国志大戦』公式サイトランキングページ
現在実施中の公式全国大会「覇業への道 英傑覚醒」は、第一次予選として、昨年10月6日(土)より全国約300店舗で「店舗予選」を実施し、すでに各店舗代表が選出されている。そして、そこから国内14エリアと香港エリアの計15エリアで開催する「エリア決勝大会」でさらに人数が絞り込まれ、最終的には3月23日(土)に開催する「全国決勝大会」にて、4,200名以上の参加プレイヤーの中から、まさに日本最強の君主を決定するのだ。
公式全国大会優勝者には大会ごとに唯一無二の「称号」が与えられる。前回優勝者の夏侯橋君主には「武王」の称号が与えられており、今回の優勝者の称号も気になるところだ。
◆来場者も参加! 「組手イベント」で熱くどつきあう
いよいよイベントがスタート!
司会のセガ クロイワザリガニよりイベント開始のアナウンスがあり、ゲストの『三国志大戦』の解説ではお馴染みの花田 勝 氏さん(以下、勝氏)と、『三国志大戦』をそこそこやっている(ご本人談)声優の江越 彬紀さん(以下、江越氏)が紹介された。
気持ちが先走ってしまう筆者であったが、ひとまず「エリア大会」はおあずけ。会場ではアットホームな雰囲気のなか、来場者参加型のお楽しみイベント、ゲストと交流対戦ができる「組手イベント」が行なわれた。
まずは勝氏と対戦したい参加者を募ると、緊張気味にぽつぽつと手が上がる。
実はこの「組手イベント」、ゲストを倒すと「ゲスト狩」という称号が与えられるのだ。
次に江越氏と対戦したい参加者を募ると、だんだんと会場が温まってきたのか、今度は多くの希望者の手が上がった。
そして、組手二巡目には女性君主が登場! 「江越さんと対戦履歴を付けたくて」と熱い言葉を送った。それを受けて、「では、今日考えてきたデッキを出したいと思います」と、江越氏がイケボで答え、会場も盛り上がる。
司会席の二人も「どんなデッキなんでしょうか?」「渋いデッキでも出てくるんですかね」とワクワクの様子だ。
そんな渋デッキで挑む江越氏であったが、注目の対戦結果は来場女性君主の勝利となった。
ここで、「クロイワチャレンジ」と称し、『三国志大戦』をプレイする時に限っていつもデッキを無くすため、本当にプレイできるのかとの疑いがかかっている(勝氏談)司会のセガ クロイワザリガニとの対戦希望者が募られた。
「これは狩れそう」とばかりにピーンと美しく伸びた手がたくさん上がる。
その後も「組手イベント」は遠くは山梨や静岡からお越しの来場者も参加し、最終的には6名の君主が「ゲスト狩」の称号を獲得。お正月に大吉を2回ひいたという江越氏はまさかの4連敗で、大量の「ゲスト狩」をお配りしていた。
また、称号を得られなかった参加者も対戦履歴という素敵なおもいでをお持ち帰りいただいたのだった。
他にも、会場では「勝者予想クイズ」も実施。予想正解者にはゲーム内で使えるアイテムが贈呈されるという。予想正解者が少ないほど一人当たりの贈呈数が増えるとのことだが、果たして何名が獲得できるだろうか。
また、来場者の皆様へのお土産として、来場限定称号「ここにいるぞ」と「やじうま」も用意されていた。三国志好きなら絶対欲しいハイセンスな称号名だ。
大会の模様を見るだけではない、来場者のみんなが楽しめる工夫が盛りだくさんだ。そして、後半のメインイベント「エリア大会」へと突入していく。
◆舞台裏に潜入!コンパクトでも機能的なバックヤード
「エリア大会」の前に、バックヤードにお邪魔させていただくと、何やら「〇マ」と書かれた黒い集団が。4名のスタッフで映像・音響・配信系統を管理・運営している。
司会席の前には二つのモニターが配置されており、一つは対戦ゲーム画面を表示、もう一つはライブ配信中にいただいているコメントが表示されるようになっている。なるほど、司会席の3名が実況・解説をしつつも、視聴者の反応にも即座に対応できるような仕組みだ。
そして、前方のカメラで司会席と出場君主の様子などを抑え、後方カメラで会場全景やトーナメント表を抑えるといった感じ。
配信されているライブ映像を見ると、カメラ4台にカメラマン4人か、とも思える見事なカメラワークなのに、たった1人で回しているのに驚いた。
舞台裏を見ると、非常にコンパクトで効率的に運営をこなしているのがよく分かる。これまでの数々の大会で培われたノウハウあってのことだろうと感心しきりの筆者であった。
そして、お弁当は「直火網焼きステーキハンバーグ弁当」だった。
■白熱の戦い「エリア大会」いよいよスタート!
いよいよ、『三国志大戦』の壮大なBGMと共にオープニングムービーが始まり、会場の熱気が一気に上がる。筆者の胸にもジャーンジャーンと銅鑼が鳴り響く。
出場君主名とコメントがモニターに映ると、個性豊かなコメントに笑いや時にざわつきが沸き起こった。
くじで決められたトーナメント表が発表されると、「あまり似たデッキを使う人がおらず、くせ者デッキも王道デッキもある。これは面白い大会になると思う」と勝氏。コメント、完璧か。
そしてここで、会場で実施された勝者予想も発表された。
26%の来場者が代表枠を勝ち取ると予想した一番人気は修平君主。二番目はスネ夫君主で21%。なんと、上位2名に会場の約半分が投票するという二極集中の形になった。
しかもこの両者が初戦に激突するという。トーナメント戦の恐ろしさが出た格好だ。
【一回戦】
緊張の一回戦が始まった。
注目の修平君主vsスネ夫君主の試合。
試合前に意気込みを聞かれた修平君主、「勝者予想いただいた26%の皆様、すみません」といきなり負けを宣言するような謝罪コメント。これには筆者もズコーッとなったが、弱気なコメントとは相反し、修平君主は危なげない試合運びで、終盤までリードし続けた。
ところがなんと、残り6カウントというところで、態勢が整ったスネ夫君主に逆転を許して負けてしまう! 勝者最有力候補の早々の退場に会場も大きくどよめいた。
試合後に感想を聞かれ、「会場が少し寒いっすね」と最後までマイペースな修平君主であった。
他にも独特なデッキでクルーズ君主を下したFreCh君主 や、「舞(※)を潰します。」の宣言どおりRay君主の戦略を封じきり勝利した尾関スタイル君主など、一癖ある選手が次々と現れた。
- ※舞:直接的な攻撃手段ではないが、自軍を強化したり、逆に敵軍を弱体化させるなど、その後の試合運びを有利にできる様々な効果がある。
そして、一回戦が終わると、階級が「覇王」以上(※)のランクの面々がほとんどいなくなるさっそく大荒れの状況となった。
- ※「覇王」は全国対戦での勝敗によって変動する階級の内のひとつ。本大会の時点で「覇王」以上は全国に50名程度。
【二回戦】
二回戦にはさらにシード君主4名が参戦し、戦いはますますし烈を極めた。
シードの罰金ガム!!君主vsぶんちゃん君主の試合。
攻城力の高いデッキで序盤から攻めまくるぶんちゃん君主だったが、罰金ガム!!君主に隙をつかれてしまう。中盤、江越氏がぶんちゃん君主が放った伊籍の計略に合わせ、生ボイス披露してくださった(※)が勢いに乗れず、最後まで冷静な罰金ガム!!君主に敗れてしまった。
- ※江越氏には『三国志大戦』で、伊籍や呉景をはじめ、数多くの武将の声をご担当いただいている。
【準決勝戦】
準決勝ではさらに予想外の番狂わせがおこる。
アージュ君主vsスネ夫君主の試合。
勝者予想一位の修平君主を破り、勢いにのるスネ夫君主だったが、残り28カウントというところでアージュ君主が動く。距離を取るために壁となる部隊を配置、陳泰による猛攻で、スネ夫君主の5武将すべてを撃破。全軍撤退に追い込んだ。“スーパー陳泰”っぷりには会場に称賛の拍手が巻き起こる。スネ夫君主は反撃の手を失い、そのまま試合終了となった。
【決勝戦】
そして遂にFreCh君主・罰金ガム!!君主・アージュ君主・尾関スタイル君主の4人に絞られた。この中から3人のエリア代表者が決まる。
FreCh君主vs罰金ガム!!君主の試合。
試合前に「一足先に全国への切符を手にして、アージュを待ち構えたい。」と意気込みを語ったFreCh君主だったが、序盤から苦しい展開となってしまう。一騎打ちから意地を見せてなんとか食らいつくも、終始冷静な対応力を見せた罰金ガム!!君主に届かず、敗れてしまった。
アージュ君主vs尾関スタイル君主の試合は、中盤まで互いに突破口を見いだせず攻城に至らない状態が続いたが、残り40カウントで尾関スタイル君主が先に動く。負けじとアージュ君主が一発、さらに一発と返し、最後の最後までどちらが勝つか分からない戦いに。
互いに譲れない意地と意地のぶつかり合いを制したのはアージュ君主だった。
【三位決定戦】
そして、最後の試合が始まった。
決勝戦で惜しくも敗れてしまったFreCh君主と尾関スタイル君主が決勝大会進出最後の椅子を掛けて戦う。
「アージュが抜けたので、僕も出なきゃダメでしょう!」と熱い意気込みを語るFreCh君主に対して、「ぜひアージュさんと一緒に全国に行ってほしいと思います。がんばってください」と、ボケをかます尾関スタイル君主。
試合は終始冷静な尾関スタイル君主が着々と攻撃を重ねていく展開に。FreCh君主は2年連続の全国への切符を掛けた戦いであったが、遂に及ばず、関東Aエリア最後の代表者は尾関スタイル君主に決まった。
すべての試合が終了し、勝ち残った3名の全国決勝大会進出君主には「匠」の称号が贈られた。
そして、すべての力を出し切って戦った君主たちに惜しみない拍手が贈られた。
「波乱含みだった。皆さん自分のデッキをしっかり使い込んでいて、いろんな立ち回り、いろんなカードを見ることができた」と、勝氏。
「思いもよらないデッキが3つ揃って、皆さん素晴らしく腕を磨いていらっしゃるなと感服した」と、江越氏。
勝者予想の結果は、ダークホースたちの活躍により、正解者はたったの3名となった。
すべての試合の様子は伝えられなかったので、ぜひ配信動画もご覧いただきたい。
【三国志大戦 覇業への道2019 関東Aエリア決勝大会】
■最後に
「セガではこんなことやってますよー」という軽いノリのレポのはずが、とんだ波乱のエリア大会にお邪魔してしまった。
強いと言われたデッキが敗れ、個性的なデッキが活躍した大会だった。これもまさしく大会の醍醐味。バージョンアップと共に武将カードが追加され、バランス調整が行われるのに合わせ、プレイヤーたちもまた新しい戦略を考案し、腕を磨いている。進化しているのはゲームだけではなかった。プレイヤーもまた、ゲームと共に進化し続けているのだ。
そして大会を裏で支えるスタッフの熱も相まって会場が1つになる。公式全国大会が人々を熱狂させる魅力を感じることができた。
『三国志大戦』公式全国大会「覇業への道 英傑覚醒」は、来る2019年3月23日(土)に都内にて開催される「全国決勝大会」で、各エリア大会の激戦を勝ち抜いた代表31名+前回優勝者1名の計32名が一同に会し、「日本最強」を掛けて戦う。
皆さんも是非、「ここにいるぞ」と駆けつけて、個性豊かな君主たちを応援していただきたい!
(株)セガ・インタラクティブ マーケティング担当より
『三国志大戦』は、独創的で新しい武将を生み出してくださった絵師の皆様、その武将たちに生き生きとした魂を吹き込んでくださった声優の皆様、そして、そんな武将たちを愛し、率いてくださったプレイヤーの皆様と共に育ててきた、私たちにとっても大切なタイトルです。
公式全国大会の場では、いかにプレイヤーの皆様がこのゲームを楽しんでくださっているかだけでなく、ゲームを通じて生まれるプレイヤーの皆様同士のかけがえのないコミュニティも感じることができ、改めて、このイベントを続けてこられたことの素晴らしさを肌で感じております。
3月23日(土)の「全国決勝大会」も、皆様が見ていて最高の大会となるよう、スタッフ一丸となって取り組んでまいりますので、ぜひ足をお運びください。
また、今後も全国大会のような大会イベントだけでなく、もっと気軽に多くの方が参加できるキャラバンなど、様々なスタイルのイベントも行なっておりますので、まだ『三国志大戦』に触れたことがない皆様も、ぜひゲームセンターに足を運んでいただき、大切な仲間と感動体験を共有いただければ幸いです。
三国志大戦PR担当