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		─  ５００種類以上も登場する兵器はどのようにピックアップしたのですか？ ■  ……あ、覚えてない（笑） この時代の兵器の総数はいまだにいくつあるかわからないんですが、ＰＣ版（『アドバンスド大戦略２００１』以降）では２０００種以上登場します。だけど、まだ足りない。果てが見えないですよね……。 ─  資料集めはたいへんなんでしょうね。 ■  銀座の専門店で資料を仕入れるんですが、資料はとても高価……。すぐに１００万円くらいいっちゃいます。もちろん会社（セガ）ではそんな高額な資料費を出してくれなくて、結局は自腹なんですが……。 ただ、模型（航空機や戦車のプラモデル）に関してはデザインチームの資料として会社が出してくれました。それをデザインチームのみんなと組み立てていくんです。 メガドライブ版のものではないが、ユニットの性能を決める際にまとめたという資料の一部を見せていただいた。（画像クリックで拡大）

		■  案外、女の子のほうが手先が器用で、特に小玉さん（名作アルバム第７回『ファンタシースター』に登場）はすごくうまかったのを覚えています。 ─  『アドバンスド大戦略』の難易度は高いと言われていますが、ドイツが勝利するエンディングを見ることのできる確率ってどのくらいなんでしょう？ ■  わかりません……（笑） 僕がプレイして、いわゆるドイツが勝利するエンディングにたどり着けたので大丈夫だろうと思ったのですが……かなり難しいらしいですね（笑） というわけで、ある人から聞いた必勝テクニックを紹介いたしましょう。 ……エディットモードを使って、例えばモスクワのマップで、クレムリンまで運河を掘ってください。モスクワは内陸なんで海がないですから軍艦の進めるルートをつくってあげるんです。次に自分の首都の近くに港をつくって、よーし、それじゃ戦いだ、と……（笑）。これで必ず勝てるでしょう。 「思い出といえば…初日の出も会社で見るくらい忙しかったので、８月のお盆休みにみんなで“クリスマスパーティー”をしようということになったんです。でも、８月にクリスマスケーキって、売ってないんですよね…それでケーキ屋さんに『映画の撮影で使うんです』と嘘を言って作ってもらいました（笑）　それをセガの屋上に持っていって“８月のクリスマスパーティー”をしていたんですが、守衛さんに見つかりまして…怒られると思っていたんですが、笑われてしまいました…」

		─  邪道っぽいですね（笑）　しかも史実と違うし……。 ■  いいじゃないですか（笑） 僕はプレイヤーが史実をめちゃめちゃに壊していくことに関しては全然気にならなかったんです。だから、難しいと感じたら、そうやってクリアするのもいいと思います。 「気象コントロール装置」と言ってリセットしたり、「絶対命中砲」とか言って当たるまでセーブとロードを繰り返す人もいるし……（笑） 実際、僕もセーブ、ロードなしだとグッドエンディングに辿り着けるかどうかわかりませんので、それを考えるとこのような遊び方もいいんじゃないかな、と。 プレイヤーそれぞれが、さまざまな勝つ方法を考えてくれたら……と思います。 ─  最後に、南さんにとって『アドバンスド大戦略』とは、なんですか？ ■  飯のタネです。 ……僕にはこれしかないんです（笑） 2004.2.4 株式会社チキンヘッド・オフィスにて

		「名作アルバム」では、今回の特集・インタビューをお読みになった感想や、メガドライブ版『アドバンスド大戦略 ドイツ電撃作戦』にまつわるあなたの思い出話を募集します。 いただいたメールを南さんに読んでいただき、選ばれた方のから、優秀賞に輝いた方にはセガＰＣ『ＡＤＶＡＮＣＥＤ大戦略２００１完全版』と同ソフトの攻略本をセットで、その他の方にはＱＵＯカードをプレゼントいたします！ （２００４年２月２２日到着分まで有効）