——CMも、さまざまなタイプのものが10本以上流れましたよね。
川越■大内君をはじめとする宣伝部隊といっしょに考えたことは、シリーズものを販売していくのはすごく大変ということ。日本のゲーム業界では、シリーズものしか売れないなんてよく言ってるけど、シリーズものを前作より販売数を下げないことって、とても大変なことなんです。
『サカつく』 はシミュレーションタイトルなので、アクションゲームやアドベンチャーゲームのように、新しくなったことをアピールしにくいんですよね。
アイコンやインターフェースのデザインが変わっていても、そのボタンをクリックしてチームを育てる、というゲーム性自体は前作と変わらないわけで……。
見た目なんか特に、サッカーを舞台にしている以上、大きく変わったように感じないでしょ? 例えば、サッカーフィールドの緑色が赤になるわけでもないし、ジャンプ台ができたりするわけでもない(笑)。確実に面白く変えているんだけど、どう変わったのか、ユーザーにアピールしにくいんだよね。だから、シリーズものといってもなおさら大変で(笑)。確実に面白くしてるのに、それをどうやって伝えたらいいのかな? って。
だから、毎回リサーチはかなり綿密に行うんです。そのリサーチの結果、今回は短期間に何種類ものTVCMを流したり、ベンゲル監督を起用するなどのプロモーション戦略を立てていったんですけど。 |