■ |
そうですね。誰もがRPGを作るのは初めてという状態に近いので、手探り状態だったんです。しかし、当時は非常に挑戦的で、“王道”の裏をかいて裏をかいて作っていったんです。
例えば、「3DダンジョンのRPGがコンシューマーには他に見当たらないからから3Dダンジョンにしましょう」とか、「戦闘シーンも他のRPGではモンスターが動いてないから動かしましょう」とか。常に逆を行く感じ。
それで、主人公も『ファンタシースター』は女性でいこう、ということになったのかもしれません。当時のRPGの主人公は男性ばかりでしたから。
|
─ |
モンスターも小玉さんがデザインしているんですか?
|
■ |
当時の4メガはかなりの大容量で、大きなプロジェクトだったので、とてもひとりではできませんでした。モンスターは他の方が描いています。
|
─ |
『ファンタシースター』のモンスターは、それ以降のシリーズのモンスターと随分毛色が違いますよね。
|
|
|
「ドラクエはイマジネーションを大切にしていたゲーム。登場するモンスターは動かないので、その動きをプレイヤーの想像に任せていたんですね。でも、『ファンタシースター』はそうじゃないんだ、と言いたかった。マーク3はファミコンよりちょっと上のグラフィックを表示できたので、それを活かしてモンスターも動かすことにしたんです。」
|