2021.08.26
株式会社セガ
龍が如くスタジオ ドラゴンエンジン開発チームが、
CEDEC AWARDS 2021「エンジニアリング部門」最優秀賞を受賞
~業界の技術発展に貢献したQA支援システムの開発技術やノウハウを評価~
株式会社セガ(以下 セガ)は、コンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス CEDEC2021(CEDEC=セデック:Computer Entertainment Developers Conference 主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会)の CEDEC AWARDS 2021 で、龍が如くスタジオ ドラゴンエンジン開発チームが「エンジニアリング部門」の最優秀賞を受賞しましたことをお知らせいたします。
CEDEC AWARDS は、コンピュータエンターテインメント開発の進歩へ顕著な功績のあった技術にフォ ーカスし、技術面から開発者の功績を称えるものです。昨年の CEDEC 受講者アンケートで高評価を得た講演者と CEDEC2021 のセッションを選定するセッシ ョンワーキンググループの各分野のプロデューサーとで組織する「CEDEC AWARDS 2021 ノミネーション委員会」の協議によってノミネーションリスト(優秀賞)が選出、優秀賞の中から CEDEC2021 受講者および講演者の投票を経て、CEDEC 運営委員会にて最優秀賞受賞が決定しました。
このたびの受賞は、龍が如くスタジオにおいて、開発現場、ビルドエンジニア、QAエンジニアが連携し、自動化ツールやプロジェクト管理ツールを組み合わせる事で統合的なQA支援システムを開発。その開発技術やノウハウを多数共有し業界の技術発展に貢献したことが評価されました。
⿓が如くスタジオでは、⾃動プレイテストと呼ぶ、開発メンバーが終業後の開発環境(PCや開発機)を利⽤して、QA (Quality Assurance、品質保証)⽤に⽤意されたプレイヤー操作スクリプトが⾃動的にゲームをプレイし、エラーを検知するシステムを開発。そのテストの結果分析を行うことで、“バグ取り”に関わる作業の⾃動化を⾏っています。⿓が如くスタジオの開発体制下ではこのバグ取りに関わる全23⼯程のうち20⼯程を⾃動化しており、QAの⾃動化・効率化を実現しました。また、本取り組みについて、昨年の CEDEC2020 でも講演しました。近年のゲーム開発は⼤規模化の⼀途をたどっており、開発中の不具合対応をすべて⼿動で行うことが困難になりつつあるなか、開発効率や品質の向上につなげていくための⼀事例として、業界でも注⽬を集めています。
受賞者からのコメント
龍が如くスタジオの設立10周年となる記念すべき年に、このような名誉ある賞をいただき、大変光栄です。スタジオ設立以来、ゲーム開発における様々な技術や知見を発表・共有してきたことが、今回の賞につながったのではないかと考えております。また、今回最優秀賞をいただいた QA 支援システムは、スタジオ設立以前から地道に改良を重ねてきたもので、ドラゴンエンジン開発で培われた最新技術の一つになります。品質保証という分野において、エンジニアリングとして認められた上で受賞できたことに、Q A エンジニアとして、深く感銘を受けております。今後もゲーム開発の過程で得られた技術や知見を幅広く共有し続けることで、微力ながら業界全体の技術向上に貢献してまいりたいと思います。ありがとうございました。
セガについて
株式会社セガでは家庭用ゲーム機、PC、スマートフォン向けゲームの企画・開発・販売・運営及びアーケード機器の企画・開発・販売を軸に事業を展開するほか、ゲーム事業で培ったノウハウを生かしたデジタルサービスやプライズをはじめとしたキャラクター商品の企画・開発・販売等を行っています。家庭用ゲーム機、PC、スマートフォン向けゲーム事業においては、日本国内、及び海外のスタジオにて開発したゲームコンテンツを、日本を始め世界各地に置く拠点を通して全世界にご提供しています。また、アーケードゲーム事業においてはプライズマシン、メダルゲームなど革新的な発想力とそれを具現化する高い開発力により時代を象徴する画期的な製品を多数生み出してきました。
- ■記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。