segavoice VOL8『ダビつく4』という情熱
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今回のSEGA VOICEは、『ダビつく』シリーズの「宮ちゃん」でおなじみの
宮崎浩幸プロデューサーにお話を伺います。
最新作『ダビつく4』の開発秘話や、
宮ちゃんの情熱あふれる競馬の話など、2週に渡ってお届けします。

宮崎浩幸 宮崎浩幸 (みやざき・ひろゆき)
『ダビつく4 ダービー馬をつくろう!』 プロデューサー

1993年1月1日セガ入社、企画制作部に配属。海外営業部で海外タイトルマーケティングのサポートを続け、事業企画室にてドリームキャストの立ち上げに尽力。コンシューマー事業部では、タイトルラインナップ全体の管理をしながら 『ダビつく』 シリーズ、DC 『ドリームスタジオ』 をプロデュース。競馬歴は、25年。
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  前編 プロデューサー 宮崎浩幸  後編  

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前編:宮崎プロデューサーが語る、『ダビつく4とは何か?』
 つくろうシリーズ第3弾として登場した 『ダビつく』 も、パワーアップを重ね、今作で4作目。 『ダビつく4』 は、どのあたりが 『〜3』 からの進化となるのか。2週連続のインタビューとなる今週は、まずそのあたりからお話を伺いました。
  『ダビつく』や、公式サイトでの開発者対談の ”宮ちゃん” では見られない !?
プロデューサーとしての素顔に迫りましたよ。
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馬と人とのいろんな関わり方を盛り込んだゲーム『ダビつく4』
―― 『ダビつく4』 って、シンプルに言えばどんなゲームなんでしょう。

宮崎■ 馬が走ることによって、それに関わる人間が何らかの感情を持つのが競馬。その関わり方は人によってさまざまで、ファンとして関わる、馬主として関わる、馬を育てる人として、ジョッキーとして関わる、お金を賭ける対象として関わる。
……そういういろんな関わり方を、できる限り多くシミュレーションゲームの中に盛り込んでるのが 『ダビつく4』 なんですよ。

シンプルに言えば、お父さん馬(種牡馬)と、お母さん馬(繁殖牝馬)から、どんな馬が産まれるのか想像しながら、「生ませて」 「育てて」 「レースに出して」 勝利する。勝利すれば賞金が手に入るので、それを使ってまた次の馬をつくっていく。
……これを永遠に繰り返すだけのゲームですね(笑)。

――なるほど、基本的なゲームの本質はそこにあるわけですね。

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宮崎■ ただ、これだけだとシンプルすぎるので、シミュレーションゲームとしてどれだけ戦略的な要素をもりこめるか、ずーっと同じことをやっていると退屈なのでそこをいかに工夫するか。そういうことを考えて開発しています。もちろん、そういったことを、どのような表現で伝えるかということが一番大事なんですけど。

――例えば、それはどういう部分ですか?

宮崎■ 例えば、レースシーンは見やすくきれいな画面で見てもらいたいし、実況はちゃんと実況アナウンサーの"声"で聞いてもらいたい。

「レース中の馬群をどのように見せるのか?」 ということが今までの 『ダビつく』 シリーズでの大きな課題でした……。 ずーっと画を引きっぱなしで見せれば、馬群は全部見えるんだけど、迫力がなくなってしまう。寄るだけ寄ると迫力はあるんだけど、どこに自分の馬がいるのかわからないでしょ?

そこで、カメラワークをどうするかというのは、毎回大きな課題になります。ストレートではカメラを引いて馬群全体を見せ、コーナーでは寄るなどして迫力を出しているんですが、そのリズムと角度を毎回工夫しているんですよ。

それから、今回はテキスト実況をなくして、実況は音声だけにしました。テキストと音声の同期をしようとすると、どうしても音声が遅れがちになってしまうから。臨場感を出すために、実況は音声だけにしました。

――これは、どれだけリアルにできるのか、という部分のお話ですね。

宮崎■ うん、一例ね。それから、「ずーっと同じことをやっていると退屈なのでそこをいかに工夫するか」 という問題。……それを解決するために、時間と共に変わる要素、あるいは時間と共に現れるイベントを入れていたんですよ。

ホースパークとライバル

例えば、カナエとタマエという金持ちの女性がライバルとして初登場し、前作のノゾミやムハムハ殿下以上に、今回は迷惑なことをしたり、時には役に立ったり……。

一部のユーザーにとっては、そういうイベントはうざったいと感じることもあるかもしれない。競馬のシミュレーションなんだから、もう他のこと何にもいらない。ただ、ひたすら育成をやり続けたいと思ってる人もいると思う。

しかし、まぁそう言わずに45分プレイしたら、5分間、そういうイベントもやりましょうよ、と。ね (笑)。

――ダビつくはホースパークという要素もありますね

宮崎■ これはシミュレーションにおける戦略的な要素ですね。競馬シミュレーションってどうしても、ある程度ゲームが進むと、お金があまってあまってしかたなくなりますよね。その点、『ダビつく』 は稼いでも稼いでも、お金を使う場所が山ほどあるので (笑)。


――今回は「山」、「街」、「海岸」から建設地が選択できるようになったとか。

宮崎■ 前作でも実は、すべての施設をたてられないという意地悪な仕組みになっていたんですが、今回は、さらに一歩進めてみました。

もともとこういうの好きなんですよ。 「ブレイブソード」 と 「チキンナイフ」 の二択とか。『ダビつく』 も 『1』 では海外牧場を 「北米」「欧州」 のどちらかからしか選べなくしてて、お気に入りのアイデアだったんだけど、これはユーザーから山のように抗議が来たので、『ダビつく2』 以降はやめてしまいましたが。

――新しい施設もあるんですね。

宮崎■ 前回は子宝地蔵として活躍した 「地蔵」 ですが、今回はスペシャルな効果があります。どんな効果があるのか、建ててみるとすぐにわかりますが、これの建設費が50億。ダービー50勝分 (笑)。

すごく価値があると感じてくれる人には安いけど、50円でもこんなの建てねーよ、という人もいると思う。ちなみにボクは建てません。ま、世の中にはお金で買えないものがあるからねぇ……


地蔵

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