――スタッフもかなり豪華なメンバーですね。

澤田■ そうですね。RPGというのはやはり女の子のユーザーが多いジャンルです。売れてるものの中では半分くらいのユーザーが女の子のRPGもある。だから、例えばキャラクターデザインは男性にも女性にも受け容れられる絵を描ける人でなければならないんですね。
そういうところで重要だったのが、繊細なタッチでキャラを描けるということと、男のキャラも女のキャラも魅力的に描けること。……そういうイラストレーターって、なかなかいないんです。

その中で、今回デザインを担当してもらったTonyさんはずば抜けたセンスと画力を持っていました。私が考えたデザインイメージを伝えると、それを私の想像をこえる形で具現化してくれて、さらに今までのシャイニングとは異なった新しいイメージ、魅力を与えてくれたと思います。

――敵キャラクターのデザインは、『シャイニング・フォース』 ファンにはおなじみの玉木さんということですが。

澤田■ はい。ここはまだ話せないことも多いんですが(発売後のお楽しみにしてください)、敵キャラのデザインは、サラマンダーファクトリーの玉木美孝さん&若手の樋野清史さんにお願いしています。


▲ Tony 氏のキャラと玉木氏の敵キャラが一対になった 描き下ろしテレホンカード が、セガダイレクトオリジナルのデラックステレカセットとして発売中。『ティアーズ』の世界を象徴するような構成です。 
玉木さんがシャイニングを 「新しい世代に引き継ぎたい」 とのことで、私もそれに賛同したんです。 ……だから、完全に新しいイメージをつくるTonyさんと、玉木さんを受け継ぎながらも新しいイメージを生み出した樋野さん、そして玉木さん。これらのキャラクターが融合して新生 『シャイニング』 ワールド、今回の 『ティアーズ』 の世界をつくっているというわけです。

――音楽や声優さんも、一流スタッフが集結しましたね。

澤田■ そうですね。作曲家の鷺巣詩郎さんは、私が昔からファンで、新世紀エヴァンゲリオンや不思議の海のナディアなどで個性的な楽曲を生み出されるなど、もう何十年も第一線で活躍している、すばらしい音楽家です。鷺巣さんに関しては、 『ティアーズ』 だけではなく、今後の新しい 『シャイニング』 シリーズ全般に音楽で共通のイメージ、世界を形作ってもらっています。

主人公シオンの声をお願いした保志総一朗さんの声は、実は昔から気に入っていて、個人的に 『スクライド』 というアニメの主役が、ものスゴクかっこよかった。保志さんはかっこいい声と甘い声を出すことができて、『ティアーズ』 でも主人公が光と闇の性格に変わるという面白い企画案を練っていたので、これは両方やってもらうのがいいんじゃないかな、と。それでお願いすることに決めました。

――そういえば、人気声優の林原めぐみさんが、パートナーのひとりであるブランネージュの声をやっていますが、今回のヒロインって誰なんでしょう?

澤田■ 今回はとくにメインのヒロインというものを決めてなくて、ヒロインは遊ぶ人が選んでくれればよいというつくりなんです。エルウィンがファンタジーとしてイメージしやすいエルフ族なので雑誌なんかで前面に出してますが、あくまでみんながヒロイン、立場は均等なんです。
例えば最初の 『シャイニング・フォース』 をプレイした人は、タオなのかアンリなのかチップなのか、人によってメインのヒロイン的なイメージを勝手に想像してパーティ編成をしていて、それが楽しかったはずですよね?  それと同じです。

―― 『シャイニング』 シリーズのオマージュも、作品中にはたくさん散りばめられているとのことですが……。

澤田■ 例えば、『ティアーズ』 の舞台となる "シルディア" という街の名前……。『シャイニング・フォース』 には、"ガーディアナ" という街があったんですね。"ガーディアナ" は封印を守っているという意味で、英語のguardに由来しています。シルディアも、shieldという意味。そういった共通したイメージで名付けられているものがあります。

メイプルという妖精の名前は 『ホーリィ・アーク』 にも出てきているし……。『シャイニング・フォース』 だけでなく、過去のシリーズのいろいろなところと共通する部分があるんです。……ファンなら、そういったオマージュ探しも、面白いと思いますよ。

それから、ゲーム進行の構成がシミュレーションRPGっぽいんですよね。ストーリーを進めて戦闘に入ると、その戦闘もエンカウント式じゃなくて、準備を整えてエイッと戦場に出陣していくタイプのもの。このあたりが、『シャイニング』 それもフォースっぽい雰囲気を感じてもらえるかな。

――最後の質問です。澤田さんの考える"『シャイニング』 らしさ"って何ですか?

澤田■ ゲームをつくり始める時から、意識していた部分でもありますが、ひとつは世界観。『ロード・オブ・ザ・リング』 でメジャーになったエルフやドワーフが登場する、王道のファンタジーの世界に、玉木さんの生み出した様々な獣人やロボットが共存している。……このような、ファンタジーにバラエティー感がある世界観なんです。
言い方は悪いかもしれないけど、なんでもあり、のような。種族の多彩さは魅力のある部分でしょうね。この世界観は "『シャイニング』 らしさ" であると思います。

もうひとつはタクティカルな 「考える面白さ」 があるということ。例えば、編成やパートナー選びにしてもプレイヤー次第だし、遊ぶ人によって、クリアーまでの過程が違う。仲間を全部、ケンタウロスにしてみたり、女の子ばかりで構成してみたり。今回も、誰をパートナーにするのか、どのように大群相手に戦っていくのか。楽しい悩みどころだと思います。……そういう楽しみ方にバリエーションがあるのが、 "『シャイニング』 らしさ" なのではないでしょうか。これらの部分は、今後の 『シャイニング』 シリーズにも、引き継いでいかなければいけないな、と感じています。

今まで 『シャイニング』 シリーズに触れたことのない人も、新しく生まれ変わった 『シャイニング・ティアーズ』 をぜひプレイしてください!



PS2 『シャイニング・ティアーズ 』
発売日: 2004年11月3日  価格: 6,800円 (税込7,140円)
ジャンル: RPG

● セガダイレクト 『シャイニングティアーズ』

 

次回11月4日の 「SEGA VOICE」 は、『シャイニング・ティアーズ』 のキャラクターデザインを担当した、実力派イラストレーターTony氏が登場! 「シャイニングシリーズに新しいイメージと、魅力を与えてくれた(澤田)」 Tony氏の素顔に迫ります。Tony氏の仕事現場から、制作秘話をお届けします!


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