澤田■ アクションRPGです。シャイニングシリーズは、3DダンジョンRPG、シミュレーションRPG、アクションRPG、と様々に形を変えてきました。だから、世界観をはじめとするシャイニングのエッセンスは引き継いでも、ジャンルにしばられる必要はないと思ったんですね。それで、今回はアクションRPGというわけです。
—— 『シャイニング・ティアーズ』 の、『ティアーズ』 というタイトルには、どういう意味があるのでしょうか?
澤田■ 『シャイニング・フォース』 って名前は、響きがすごくいいと思うんです。
だから、本作もそれに近い形で響きのいい組み合わせをさがしていたんです。そのなかで決定したのが 『シャイニング・ティアーズ』 なんですね。まずは響きのいいもの(笑)。
……もちろん、それだけではなくてこのタイトルにはいろんな意味が込められています。『ティアーズ』 というのは、直訳すればもちろん涙という意味ですが、これがゲームの中のさまざまなものの象徴になっているというわけです。
例えば、ストーリー的には、今回の 『ティアーズ』 は楽しく冒険をして進んでいくRPGの王道のような物語ではなく、ひとつの都市がどんどん攻められて、そこを防衛するという若干暗めの物語なんですね。キャラクターもかわいいんですが、そこはかとなく悲しいイメージも持っている。そういう部分と、涙=ティアーズを重ねているわけです。
——ひと言で説明すると、『シャイニング・ティアーズ』 って、どういうゲームですか?
澤田■ ひとつの城塞都市を守るため、たった "ふたり" で敵の大群に立ち向かうゲームです。
ジャンルはアクションRPGなんですが、『シャイニング・フォース』 的なところをアクションに盛り込んでみたかったので、基本的に敵側はタクティカルなんですよ。都市を守るのはあくまで "ふたり" だけど、敵側は大集団。 |