——遊んでみると、百鬼丸を操るパート、どろろを操るパート、そしてムービーとかなりのボリューム感がありますね。

今枝■ 「これがあったら面白いよね」 というアイディアを、後先の苦労を考えずに詰め込んでいったんです(笑)。例えば、百鬼丸がメインのところで、どろろを2P側のコントローラーで操ることができるんですね。あれも 「どろろも動かせたら楽しいよね」 っていうノリでつくってしまいましたし、魔神もほとんど使い回しなしに48体もつくってしまいました。隠し魔神もいるので、やり込み要素はかなりありますよ
とにかく広げた風呂敷がでかかった (笑)。ボリューム感のあるアクションゲームを目指していたので、広げたものをどうまとめていくか、それが大変でした。


——アクションアドベンチャーとして、こだわった部分はどこですか?

今枝■ まず、アクションで一番大事なのは、操作性の気持ちよさですよね?だから、モーションは最後の最後までつくり続けましたし、ボタンの受け付けるタイミングや、次の動作に移るキャンセルポイントなど、地味なところを最後までねばって完成度を上げていきました。

特に頭を悩ませたのは、百鬼丸の武器である"太刀"と"仕込み刀"の差別化でした。「気持ちよさ」 を追求していくと、"太刀"と"仕込み刀"に違いがなくなってしまうんですよね。

最終的には、"仕込み刀"は、使えば使うほど、経験値が増えて百鬼丸自体が成長できるようにしました。
逆に、"太刀"のほうは、物語が進むにつれて、強い"太刀"が手にはいるようになっていきます。太刀でなければクリアーできない場面もあるので、"成長する武器"、"装備する武器"という考え方で最終的な住み分けが可能になりました。

また、"仕込み刀"の威力は最初は弱いけど、"太刀"に比べて、素早さとか身のこなしが速いので、何かをした後にすぐに斬ることができる。太刀は強いんだけど少々重くて、次の動作に移るまで少し時間がかかる。
そのように武器を差別化して、アクションの 「気持ちよさ」 の部分を強調しつつ、アドベンチャー部分とのバランスを追求していきました。

——百鬼丸にはたくさんのパラメータも用意されていますね。かなり目新しいものもあるようですが。

▲ 仕込み刀は、両腕の義手の中に組み込まれている。左右の刀を使った素早い連続攻撃が可能。
▲ 一撃の攻撃力が高く、リーチが長い様々な種類・レベルの太刀を戦闘に応じて使い分けられる。

今枝■ 48の部位に対応させるように、たくさんのパラメータを用意しました。
例えば左足を取り戻すと素早さが上がるだけでなくダッシュができるようになったり、胃を取り戻すと"代謝率"が上がるとか、部位奪還後は程度の違いはありますが、何らかの変化を必ず百鬼丸に与えています。これは、部位に絡めて 「取り戻したという実感」 を出したかったからです。

——最後にメッセージをお願いします。

今枝■ 手塚先生の作品なので、『どろろ』 というドラマの中にあるメッセージを伝えなければと思いました。
そういう意味でシナリオは、原作を知っている人も知らない人も共感が持てるシナリオになるよう努力しました。ドラマシーンも3時間近くのボリュームがあります。ですから、ぜひドラマシーンは飛ばさずに見ていただきたい(笑)。ゲームをクリアーしてからまとめて見ることもできますよ。

もちろんアクションゲームとしても妥協することなく、初心者でも上級者でも、その人なりの百鬼丸のいじり方ができるように最後の最後まで粘ってつくり上げました。
どのくらい粘ったかというと、配布した体験版からさらに製品版はバランスなど作り込んでいて全然違うものになっているくらいです。だからちょっと時間がかかっちゃった(笑)。

でも、こだわり性の手塚先生がこれを見たら、まだまだ注文があったと思う。あと2年くらい開発が伸びていたかもしれませんね(笑)。



PS2 『どろろ』
発売日:2004年9月9日  価格: 6,800円 (税込7,140円)
ジャンル: アクションアドベンチャー

● セガダイレクト 『どろろ』

 
下里さん

次回9月16日の 「SEGA VOICE」 は、虫プロでアニメーションを制作して以来、手塚治虫氏のそばでさまざまな制作、著作権管理などに携わってきた、手塚プロダクション清水義裕局長が登場! 漫画 『どろろ』 の詳細解説や、現在に甦ったPS2 『どろろ』 に託す思いを語ります。


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