——アクションアドベンチャーとして、こだわった部分はどこですか?
今枝■ まず、アクションで一番大事なのは、操作性の気持ちよさですよね?だから、モーションは最後の最後までつくり続けましたし、ボタンの受け付けるタイミングや、次の動作に移るキャンセルポイントなど、地味なところを最後までねばって完成度を上げていきました。
特に頭を悩ませたのは、百鬼丸の武器である"太刀"と"仕込み刀"の差別化でした。「気持ちよさ」 を追求していくと、"太刀"と"仕込み刀"に違いがなくなってしまうんですよね。
最終的には、"仕込み刀"は、使えば使うほど、経験値が増えて百鬼丸自体が成長できるようにしました。
逆に、"太刀"のほうは、物語が進むにつれて、強い"太刀"が手にはいるようになっていきます。太刀でなければクリアーできない場面もあるので、"成長する武器"、"装備する武器"という考え方で最終的な住み分けが可能になりました。
また、"仕込み刀"の威力は最初は弱いけど、"太刀"に比べて、素早さとか身のこなしが速いので、何かをした後にすぐに斬ることができる。太刀は強いんだけど少々重くて、次の動作に移るまで少し時間がかかる。
そのように武器を差別化して、アクションの 「気持ちよさ」 の部分を強調しつつ、アドベンチャー部分とのバランスを追求していきました。
——百鬼丸にはたくさんのパラメータも用意されていますね。かなり目新しいものもあるようですが。 |