グラフィックもメガドライブでは64色という(笑)色数の制限があったけど、今回はGBAのフルカラーですべてのデザインを描き直していますし、……あっ、この辺りの詳細は、下里君にしゃべってもらおうかな。
いわゆるタクティクス型のRPGは古い、なんて思う人がいるかもしれませんが、戦闘中にどこでも中断して電源を切れるから、ちょこちょこと空いた時間に遊びやすく、携帯機に相性がいいんですよ。僕も電車の中とか、寝る前にベッドの上でとか、ずーっと遊んでます。
『黒き竜』 は、ストーリーやキャラクターもわかりやすいし、システムとしても携帯機に非常にマッチしている。また、『ロード・オブ・ザ・リング』 がヒットしたおかげでエルフやドワーフという言葉が普通に通じるようになった。さらに、最近は気軽に遊べるゲームらしい面白さを持ったゲームが見直されているような風潮を感じている。そういった時代に、今もう一度GBAで 『シャイニング・フォース』 をきちんとつくりなおしたことは、たいへん意義のあることだったなと思うんです。そういう意味でも、これはよいプロジェクトなんじゃないかなぁ、と自画自賛状態(笑)。
■PS2 『シャイニング・ティアーズ』 2004年冬発売予定
竹崎■ 『ティアーズ』 は、『シャイニング』 シリーズとして新しい切り口の新作を、PS2で真っ白な状態からつくろうとスタートしたプロジェクトです。今の時代にユーザーに受け入れられるRPGには何が必要なのか。もう一方では、何の要素があれば 『シャイニング』 シリーズなんだろうか、という洗い出しを徹底的にやって、開発に入りました。
『シャイニング』 シリーズというのは、ジャンルも問わないし、主人公も変わる。そして、毎回 「新しい面白さ」 に挑戦してきた。それを踏まえた上で、また新しいチャレンジをしてみようというのが 『ティアーズ』 なんです。 |