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確かに『エコー』が発売された当時は、ヒーリングやイルカが注目された時代でしたね。
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今で言う“癒し”ですね。
当時のムーブメントのなかで特に有名だったのは、ジョン・C・リリー、ベッツィ・A・スミスという博士です。イルカの持つ治癒力とか知性を研究したり、イルカと人間が会話できないかという研究をしていました。イルカの声の入ったCDを販売していたので、けっこう覚えてる方も多いのではないでしょうか。
「人間の社会がどんどん荒廃していくなかで、自分たちがわからなくなっている。そんななかでイルカに教えを乞うのもありなんじゃないか」「人間はおごり高ぶるのをやめて、イルカの声を聞くべきなんじゃないか」……とまで言っていた時代。イルカにそういったものを求めるのが全世界的なムーブメントだったんです。
だから、『エコー』のようなぶっ飛んだストーリーでも、違和感なく受け入れられたんじゃないでしょうか。SFというより、スピリチュアルな部分で漠然とイルカに求めているものがあったんじゃないかな。
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最終ボス、惑星ボルテックスのクイーン。仲間を探しに旅に出た一匹のイルカが、最後には地球の運命を賭けて戦う…ぶっ飛び過ぎです。
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