名作アルバムVol.1:ガールズガーデン


Page : 1 _ 2 _ 3 _ 4 _ 5

■中さん、『ガールズガーデン』を10年ぶりにプレー!

ここでインタビューを一時中断し、『ガールズガーデン』を起動。
 中さんは「オープニングデモあるよー!」「ロゴ、いいっすよねー。すごーい、あったかい気がする」とデモだけを5分間見つめつづけていました。

「ハチ、もしかするとスプライト2枚使っているかもしれませんね」と言いながら眼鏡をかけ直し、おもむろにゲームをスタート。その瞬間だけ、真剣な眼差しのクリエイターの顔になりました。
 ところが、いざゲームをはじめてみると……。

では、10年ぶりの『ガールズガーデン』に没頭する中さんの様子を、その独り言からご想像ください(笑)。

1ゲーム目

中■うわぁ、クマこわい。
中■いい曲だなー。
中■すっげー、久しぶりにやったよー。
中■こういうゲーム、いまの女の子たち喜んでくれたらいいのに。
中■クマ、スクロールだから、花があると動けないんだ!
中■スペハリとかアウトラン好きでセガに入りましたっていう人は多いけど、ひとりだけ『ガールズガーデン』好きでセガに入りましたって人がいるんだよね。
嘘つけっ(笑)。
中■クマ、食え!
中■なんだよ、落ちて死んでんじゃないかよー。
中■ジャンプの感覚がまだよくわかんない。
中■iアプリで一時期出そうって話、あったなー。
中■あ、クマ3匹モードになった。


ゲーム目の得点:36950点
進んだステージ数:5面

2ゲーム目

中■♪タッタタタラー
中■スペシャルステージ、越えたろ。超えられへんかな。
中■咲いて、咲いて。


ゲーム目の得点:68940点
進んだステージ数:7面

※ふたつめのチャレンジングステージを見事クリア!

中さん

▲決してモニターからは目をそらさない。
 かなり真剣にプレーする中さん。


ゲーム画面

▲綺麗に咲いた花を集めてミント君に渡すとステージクリア。
 二人の間に出来たハートを矢が射抜く演出がカワイイ!
■2002年の『ガールズガーデン』

―― さて、プレーし終わって、今の率直な感想はどうですか?

中■古くさっ(笑)。
 でもトータルなものから受けるのは、あったかい感じですね。今のゲームにありがちな殺伐とした感じではなく、そういう意味では僕がいまつくっているようなゲームに通ずるものがあると思いますね。

人殺したりとか殴ったり、弾撃って爆発したり血が出たり、というものよりはこういうほうがゲームとしてはいいと思います。


―― その後の作品につながっていった部分はありますか?

中■直接はないかもしれないけど、思っていることをつくっていくというやり方は変わってないかもしれないですね。

―― クマをBG面で動かしているあたりは、マークIIIの『スペースハリアー』でのBG面書き換えてデカキャラ表示してたことにつながっていくんじゃないですか?

中■そう、かもしれないですね(笑)。

―― ズバリこのゲームで一番気に入ってるところはどこですか?

中■設定!

―― では、最後の質問になります。『ガールズガーデン』をリメイクするとしたら、どんな形のものになりますか?

中■フルポリゴン、フル3Dではつくらないと思います。
でも、設定だけ残して、フルポリゴンでやるのも面白いかなぁ。女の子は3頭身で頭大きくて、”ミニハムず”みたいなキャラにして低年齢層向けにつくるかな?

大人向けにつくるとパプリちゃんがセクシーで色気あったりとか、僕のイメージとだいぶ違ってくるので(笑)。
 やっぱりパプリちゃんは清楚でいてほしいし、タバコなんて絶対吸ってほしくないですからね。


―― 中さんにとって、パプリちゃんは理想の女性なんじゃないですか?

中■そう、かもしれないですね(笑)。
中さん

▲リメイク話について熱く語る中さん。
 お忙しいところ、ありがとうございました!

2002.1.15
セガにて

前に戻る 次に進む


記事の一覧