segavoice VOL9『DOC』オンラインの世界
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PC用オンラインゲーム 『ダービーオーナーズクラブ オンライン』の
発売を記念して、松田剛チーフディレクターが登場!
アーケード版 『ダービーオーナーズクラブ』 の話から、
オンラインゲームに生まれ変わった
『ダービーオーナーズクラブ オンライン』 の話まで盛りだくさんです。
松田 剛 松田 剛 (まつだ ・つよし)
『ダービーオーナーズクラブ オンライン』 チーフディレクター

1997年セガ入社、第3AM研究開発部にプログラマーとして配属。『L.A.マシンガンズ』『エアートリックス』の開発に携わり、『ダービーオーナーズクラブ II』ではチーフプログラマーとして、レース本編とプログラマーの統括を行う。2001年より『ダービーオーナーズクラブ オンライン』の開発に参加し、チーフディレクターを務める。
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セガヴォイス
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  チーフディレクター 松田 剛   

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松田剛チーフディレクターが語る『ダービーオーナーズクラブオンライン』
 アーケードで一世を風靡した 『ダービーオーナーズクラブ』 がオンラインゲームになって登場!
 松田剛チーフディレクターが、家庭用に移植を行う際に大切にした"コミュニティ"とはいったい何か。また、どのように"コミュニティ"を表現していったのか、その開発秘話を伺いました。
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『ダービーオーナーズクラブ』の一番の宝はコミュニティだと思う

――まずは、『ダービーオーナーズクラブ オンライン』(以下、『DOCオンライン』) の元になった 『ダービーオーナーズクラブ』(以下、『DOC』) とは、どういうゲームなのか教えてください。

松田■ 競馬ゲームといえば、血統理論など、ある程度の知識を必要とするのでパッと遊ぶには小難しいイメージがありますよね? しかし、1999年に発表された 『DOC』 は、アーケードということもあり、広い層にアピールする必要があったんです。だから、わかりやすくて、とっつきやすい競馬ゲームにしようというコンセプトで開発されました。

――どのあたりが"とっつきやすい"のでしょうか?

松田■ 例えばレースシーンは "簡単操作" にこだわっています。
誰でもすぐに馬を操ることができて、爽快感のあるレースを楽しむことができる。

それから自分の馬を所有することにより、"ペットのような馬" という感覚で、「かわいいでしょ」、「いい馬でしょ」 と盛り上がれるのも、『DOC』 のとっつきやすさではないでしょうか?

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――『DOC』 は、当時としてはかなりエポックメイキングな作品でしたよね?

松田■ そうですね。あのようなサテライト筐体を連ねた形の大型筐体が、ゲームセンターに登場したのは初めてでしたし、カードに自分のつくった馬を保存できるところも新しかったですよね。
……それまでのアーケードゲームは、その場限りの遊びということもあり、スコアアタックのように、自分のレベルだけを向上させていくものでした。ところがカードという記録媒体が登場し、"継続した遊び"を提供できるようになったと思うんです。それが、みんなでわいわい遊ぶ「場」を提供することにつながったんじゃないかなと考えています。

――『DOC』 で、一番大切にしている部分はどこですか?

松田■ 『DOC』 では、「レース、調教、餌をあげる」 というのが、ワンシーケンスになっています。調教して、餌をあげて、レースに出る。基本的には、この繰り返しです。ここで重要なのが、「レース」、「調教」 と言ったストイックな部分だけじゃなく、"馬とふれあう時間 (つまり、「餌をあげる」 時間)" も盛り込んで楽しいものにしようというコンセプトが 『DOC』 にもあったということです。

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アーケードの特性として、どうしても 「レース」、「調教」 がプレイ時間の中心になるので、「餌をあげる」 部分でのさまざまな遊びはスポイルされることが多かったんですね。
でも、「レース」や「調教」 をしている時間がすべてではないんです。プレイをじっと見ていたギャラリーから、「いやぁ、この馬の育ち方は素晴らしいね」、「配合はこれでいいのかな?」 とか声をかけられたり、自分から 「種をつけさせてもらえませんか?」 と交渉して友達が増えていった感じなど、そういうもの全部ひっくるめて 『DOC』 の時間だったと思うんです。

『DOC』 は、このようにみんなで情報交換したり、おしゃべりをするコミュニティが一番の宝だと思っています。


――『DOC』 を家庭用に移植するにあたって一番の課題はなんでしたか?

松田■ 大切なのは、やっぱり人と人とのコミュニケーションなんです。そのコミュニティを、ネットワーク上にどのようにつくるか。これが 『DOC』 を家庭用に移植するにあたって、一番大きな課題でした。

『DOC』 をそのまま移植しても、アーケードと違ってネットワークでは、他人の顔も見えないままレースをするわけなので本当の面白さは伝わらないかもしれない……。やはり 『DOC』 はコミュニティが肝となる部分ですから、これを家庭用として実現するためにはどうすればいいのか、まずそれを考えました。
……そこで、人と人がアバターのような形でふれあう空間を用意しなければならないだろう、と。それを考えた時、MMORPGという題材はマッチするんじゃないかな、と思ったわけです。

そこで 『DOC』 のウリであるとっつきやすさとレースの爽快感はそのままに、『DOCオンライン』 では "街" というものを使って、コミュニティを表現しようと思いました。次ページへ→

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