『ファンタシースター』は、その後ハードをメガドライブに移し、続編『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』、外伝的位置付けとなる『時の継承者 ファンタシースターIII』を挟み、シリーズを重ねるごとに追加されていった多くの要素や設定を一旦整理したうえで開発された実質的な完結編『ファンタシースター 千年紀の終りに』が発売され、アルゴル太陽系を舞台とする壮大な物語は幕を降ろす。
「時の継承者」以外にもファンタシースター(実質的にはファンタシースターII)の世界をベースとした外伝的作品は数多く登場し、メガドライブのネットワークサービス「ゲーム図書館」配信コンテンツとして、「ファンタシースターII」に登場したキャラクターのサイドストーリーを楽しめる『ファンタシースターII テキストアドベンチャー』(後にメガCD『ゲームのかんづめ VOL.2』に収録され一般発売)が、携帯ゲーム機ゲームギアでは『ファンタシースターアドベンチャー』などが発売される。ゲーム以外にもドラマCDや設定資料集などが発売された。
『ファンタシースター』以降、1991年の『シャイニング&ザ・ダクネス』が発売されるまでの間、セガブランドの“コマンドタイプRPG(戦闘時などにアクション要素が存在しない)”はファンタシースターシリーズのみ、という状況であったため、「RPGに弱い」と言われたセガを支える柱としてファンタシースターはユーザーの期待を一手に引き受ける存在となった。そのためセガサターン登場後も続編の要望が高かったファンタシースターだが、発売されたのは新作ではなく、メインシリーズ4作品と当時の設定資料やテレビコマーシャルなどが収録された『SEGA AGES ファンタシースターコレクション』のみであった。
そして2000年12月、ドリームキャストにて、インターネットを利用した“オンラインRPG”というまったく新しいファンタシースター、『ファンタシースターオンライン(以下:PSO)』が発売される。PSOはファンタシースターの直接の続編ではないものの、その独自の世界観を踏襲したものとなり、従来のシリーズのファンからも注目を集めた。PSOはその後、PC、ニンテンドーゲームキューブ、Xboxと、その活躍の場を広げていくこととなる。
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「ファンタシースター」関連作品
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■セガマーク3・マスターシステム
『ファンタシースター』('87)
■メガドライブ
『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』('89)
『時の継承者 ファンタシースターIII』('90)
『ファンタシースターII テキストアドベンチャー』('91)
『ファンタシースター 千年紀の終りに』('93)
『ファンタシースター 復刻版』('94)
■ゲームギア
『ファンタシースターアドベンチャー』('92)
『ファンタシースター外伝』('92)
■セガサターン
『SEGA AGES ファンタシースターコレクション』('98)
■ドリームキャスト
『PHANTASY STAR ONLINE』('00)
『PHANTASY STAR ONLINE Ver.2』('01)
■PC
『PHANTASY STAR ONLINE』('01)
■ニンテンドーゲームキューブ
『PHANTASY STAR ONLINE EPISODE I & II』('02)
■Xbox
『PHANTASY STAR ONLINE EPISODE I & II』('03)
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また、2003年夏には、セガと(株)ディースリー・パブリッシャーにより共同設立された、(株)スリーディー・エイジスから、シリーズ原点となる「ファンタシースター」のリメイク版、プレイステーション2『ファンタシースター(仮)』の発売が予定されている。
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ファンタシースターII
「ファンタシースター」からおよそ千年後のアルゴル太陽系を舞台に、青年ユーシス達の活躍を描く。ダンジョンは3Dから2Dに変更されたが、戦闘時のアニメーションはより強化されている。
ファンタシースターIII
婚約者マーリナをさらわれたリーク王国の王子ケインより3世代にわたって繰り広げられる壮大な物語。結婚相手によってストーリーが変化していくマルチエンディングを採用。
ファンタシースターIV
「ファンタシースターII」から千年後のアルゴル太陽系が舞台。モンスター狩りを生業とするハンター、ルディ達の活躍を描く事実上のシリーズ完結編。漫画のコマ割りのようなイベントシーンなど、キャラクターの魅力を引き出すための演出が強化されている。
PHANTASY STAR ONLINE
大規模移民計画“パイオニア計画”によって発見された惑星ラグオルで突如消息を絶った先行隊「パイオニア1」の人々の行方を調査することとなった「パイオニア2」のハンター達の物語。家庭用ゲーム機初の全世界対応ネットワークRPGとして高い評価を得る。
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