#22 中村 俊

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セガのゲームを作る、あんな人、こんな人。

どんな人が、どんなことを考えて、セガのゲームは生まれるのか?

それぞれのクリエイターが持つ “こだわり” や “発想”、開発中に起きるエピソードなど、普段はなかなか聞けないことを、直接会って聞いてみよう! というこのコーナー。

今回は、「転がす」 「シュート」 「ダンク」 など、今までにない “タマゴを使ったアクション” が爽快なソニックチームの新作3Dアクションゲーム 『ジャイアントエッグ 〜ビリー・ハッチャーの大冒険〜』(GC) のディレクター、中村 俊 氏(ソニックチーム) にお話しを伺いました。


中村 俊 (なかむら・しゅん)

(株)ソニックチーム プランニングセクション
プランナー
『ジャイアントエッグ〜ビリー・ハッチャーの大冒険〜』 ディレクター

1972年生まれ B型

■主な経歴

1997年セガ入社後、CS3研にプランナーとして配属。
 SS 『SONIC R』、DC 『ソニックアドベンチャー』 に参加後、1999年アーケード作品 『サンバ DE アミーゴ』 で初めてディレクターを務める。今回の 『ジャイアントエッグ』 は3本目のディレクター作品。


“転がす”という遊びを突きつめたい

―― セガに入社するまで、どんなゲームで遊んできましたか?


中村■スポーツだったら小学校から大学まで、野球、テニス、サッカーといろいろやってきたんですが、ゲームに関してはセガ社内でもあまり遊んでない方だと思います。

大学時代、一度は就職を決めたものの、どこか納得いかなくて留年をしていろいろな会社を見ることにしたんです。そのなかでセガという会社は、それまでにないワクワクを感じさせてくれました。
 その時の面接でもやはり 「どんなゲームで遊んできましたか?」 と聞かれたんですね(笑)。
 その時の僕は 「ドラクエ と ダビスタ です」 って答えたんですが……。もしも僕が面接官だったら、「この人、ゲームのこと全然知らないな」 って落としてしまうと思います(笑)。

―― セガに入社後、どんな作品をつくってきましたか?

中村■セガに内定が決まって、まずはCS3研でアルバイトをすることになったんです。当時はドリームキャストの 『ソニックアドベンチャー』 を立ち上げている時で、それをちょこちょこ手伝っていました。



入社後は最初にサターンの 『SONIC R』 にプランナーとして参加して、その後 『ソニックアドベンチャー』 に携わります。次が、初ディレクター作品となる 『サンバ DE アミーゴ』 です。

『サンバ DE アミーゴ』 は、ロケテストでインカムが悪ければそれで終わりという感じの小さなプロジェクトだったんです。……が、社内での反応がすごく良かった。
 お陰様でゲームセンターでのウケもよくて、あれよあれよという間にみんなに認知されていったんです。ステージでサンブレロかぶって、ひたすらマラカス振っていたかいがありました(笑)。

実は 『サンバ DE アミーゴ』 は高校時代にやっていたサッカーがアイディアの元になっています。サッカーのリフティングのような面白さを持ったゲームを音を使ってできないかなぁと考えたことが企画のきっかけだったんですよ。

その後、続編である 『サンバ DE アミーゴ Ver.2000』 をつくり終えた時が、ちょうどゲームキューブの立ち上げ時期だったんですね。それで 「子供から大人まで遊べて対戦も可能なアクションゲームをつくってほしい」 という要請がありまして、『ジャイアントエッグ』 を企画することになったんです。


AC 『サンバ DE アミーゴ』(1999年)





モーニングランドに朝を取り戻すため、ビリー・ハッチャ―の大冒険が始まる! 敵をやっつけたり、ジャンプ、シュートしたり様々なアクションはタマゴがないと始まらない! タマゴを育てると生まれてくるエッグアニマルは特殊な能力で冒険の手助けをしてくれる。まさに「タマゴは友達」! 4人までの同時プレイではタマゴをどう使うか駆け引きする4Pバトルが熱い!







ソニックチーム公式サイト内 『ジャイアントエッグ』 公式ページでは、ストーリー・キャラクター・ゲームモードの紹介から、ムービーや壁紙のダウンロード、ジャイアントエッグに関するあらゆる最新トピックスを掲載!

製品情報ページ


―― タマゴを転がす、という発想はどこから思いついたのですか?

中村■タマゴを転がすアクションは、もともと雪ダルマを見て思いついたんです。

雪ダルマって転がしていると、どんどん大きくなって、終いには壊れてしまう……。この “転がす” という遊びを突きつめて、ひとつのアクションゲームを完成させようと思っていたんです。

ところが雪玉を転がしても、いまいち地味なんですよね(笑)。そこで、雪玉に代わる何かを探していたところ 「タマゴ」 というアイディアが出てきたわけなんです。

タマゴを転がしたり蹴飛ばしたり……。単純に言うと 『キャプテン翼』 のようなアクションゲームができないかなって考えていたんです(笑)。「タマゴは友達」 みたいな(笑)。




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