#12 ササキトモコ

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ネジと自分との距離感を楽しんで欲しい

―― ここからは、『ニュールーマニア ポロリ青春』(以下、ニュールーマニア)について聞いていきたいと思います。




社会人になった “ネジタイヘイ” と 新たな主人公 “コイズミカカト” の登場で彼らの人生が再び動き出す! シナリオは前作の2倍以上! ユーザーのプレイ次第で様々なドラマが生まれます。わかりやすいチュートリアルモードでゲーム初心者でもすぐに楽しめる!







最新ニュース、ゲーム概要、キャラクター紹介、前作「#203」情報など、詳しい紹介は、ニュールーマニア ポロリ青春 公式サイト にて。
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まず、このゲームでササキさんが一番やりたかったことは何ですか?

ササキ■他のゲームとニュールーマニアを比較してみると、他のゲームの主人公は [プレイヤーが操るもの] だったり、[ペットみたいに育てるもの] だったりすると思うんです。
 ゲームのなかの主人公とプレイヤーが [友達] という関係はないですよね。今までのゲームにはない、そんな関係をつくりたかったんです。

だから、そこを作るために、ゲームの主人公 (=ネジタイヘイ) を取り巻く世界をすごくリアルにすることと、人間らしさを出してネジの性格を表すことに重点を置きました。

例えばなんですけど、格闘ゲームで攻撃するときの 「エイッ」 ていう声は、いつも同じなんですよね。いつも 「エイッ、エイッ、エイッ」 て感じで、そこが人間っぽくないところなんです。
 「エイッ」 の次は 「アラッ」 とか、どんどんバリエーションをつけることによって人間らしさを出せると思ったんです。

だから、このニュールーマニアには、人間らしさを出すための “素材”(ネジの独り言や生活用品、冷蔵庫のブーンという音といった生活音など) と、世界をリアルに見せるための “コンテンツ”(ネジの見るテレビ番組や挿入曲) がいっぱい入っています。
 ネジという人間の深みを見せるために、とにかくやりすぎと思うぐらいたくさん用意しました。

ニュールーマニアは、ネジというキャラクターを骨の髄まで楽しんでもらうゲームなんです。

―― なるほど。

ササキ■ “ゲームの流れ” という観点から話せば 「ネジの人生に “介入” して、ちょっと人生を変えてあげて、ネジにドラマチックな人生を送らせてあげよう」 というゲームです。




ネジタイヘイ
ヤセタン食品勤務。冴えない毎日。


―― ネジの人生に “介入” するとは、どういうことですか?

ササキ■ネジという青年の部屋だけしか覗けないゲームなんですが、その部屋の中に彼の人生を大きく変える “きっかけ” が眠ってるんです。

それは、ちょっと [雑誌の位置を変える] だけであったり、ちょっと [電話をかけさせる] だけであったり……。

ちょっとした “きっかけ” に気づかせる(=介入する)ことによって、ネジが売れっ子芸能人になったり、落ちぶれてしまったり、人生が大きく変わっていく……。その小さなきっかけを探すことがプレイヤーのみなさんの役目でもあります。

―― よくわかりました。

ササキ■最初はこのように、ネジの生活を覗いて楽しんだり、シナリオを楽しんだりして欲しいんですね。

でも、最終的にはネジというキャラクターは、こういう人間なんだと感じてもらって、ネジと自分との距離感を楽しんでもらいたいという想いがあるんです!






「ポロリ」に「青春」

―― ところで、「ポロリ青春」 というネーミングの由来を教えてほしいのですが……。

ササキ■はい。
 女の子の主人公(=コイズミカカト)も登場して、女の子の部屋を覗けるということで、きっとみなさんの期待するものは同じだと思うんですけど(笑)、それを否定しない言葉として 「ポロリ」 と。

あとやっぱり、涙が 「ポロリ」 というのもあります。
 男女の主人公が出てくるので、恋愛のシナリオも多くなってるんですね。鳥肌立っちゃうくらい 「青春」 しているところもあるので 「ポロリ」 に 「青春」 をつけました。

―― 「ポロリ」 シーンは多いんでしょうか?

ササキ■それはやってからのお楽しみということで。

―― 実際、どんなシナリオが用意されているんですか?

ササキ■ 「誰かいる !?」 というシナリオでは、失恋した時の男の人の様子がリアルに出ていて、……スゴイです(笑)。

「永遠分の1」 は、(*)坂元裕二さん が書いたシナリオなんですが、ひとりでプレイすると泣いてしまうかもしれませんね……。

それから、今回は (*)チビネジ たちにスポットが当たっているシナリオもあって、チビネジの生態をうかがい知ることもできますよ。

シナリオの数は前作の倍以上ありますし、バリエーションも多いけど、恋愛ものと、なぜか芸能界ものが多いです(笑)。

―― 恋愛ものが多いということですが、女性主人公コイズミカカトは、どんな女の子なんですか?

ササキ■カカトは、女の子が恋愛する時の 「わがまま」 とか 「支離滅裂」 とか、そういう感情をリアルに持っている女の子です。
 自分の優柔不断で二人の男性の間で迷っているのに、「私どうしたらいいの?」 と、まるで自分が被害者であるかのように叫んでみたり、突然意味もなく泣き出したり と、わけのわからない行動をとるんです。

それはすごくリアルな恋愛なんです。女の人って、時々わけのわからない感情で、そういうことを言っちゃうんですよ。


コイズミカカト
ネジと同じマンションに住む女子大生。冴えない毎日。



*) 坂元裕二

『東京ラブストーリー』 『同・級・生』 などで有名なシナリオライター。

*) チビネジ

ナビゲータ役も務める、ゲームのマスコット的存在。





―― ササキさんは、カカトのような恋愛をしたことはありますか?

ササキ■恋愛ものっていうのは、恋愛経験が少ない人ほど書いちゃうものなんです。

たぶん私もそういうことがあったかもしれないけど、……あんまり覚えてないですが、自分はこうじゃないと思いたいです(笑)。
 でも、やっぱりカカトが普通の女の子の恋愛を表しているのかな、と認めざるを得ないっていうか……、うん。

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