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家庭用のハードがマーク3からメガドライブになるということで、何か新しいことがやりたいと考えていた当時、アメリカではアーケードの『忍 -SHINOBI-』がすごく話題になっていたし、忍者モノ自体がアメリカで流行っていたんだよね。そういう理由もあって次は忍者モノでいこう、とは思っていました。

技術的な面では、マーク3からメガドライブになったので、できる限り多重スクロールを使って、どの面も基本的に(スクロールしている部分が)3枚以上に見えるようにして……。多重スクロールを使った遊びを盛り込みたいと考えていました。

で、「アメリカ人が持ってる日本のイメージ」を逆手にとってやろう……みたいな雰囲気を持ってる『ザ・スーパー忍』の企画をスタートしたんです(笑)。

でも、アーケード版『忍 -SHINOBI-』の移植ではなくて、システムはまったく別のモノにしたかったのね。……なぜならば、コンシューマーにはコンシューマーの遊び方があると思うので。

アーケードだったら「100円で3分遊んでもらわなくちゃならない」みたいな部分があって、当然それはシステムに反映されてくるでしょ。コンシューマーだったら、6千円なりの代金を払っているわけだから、損させないためにはそれに合わせてシステムを考えなければならない。

わかりやすい例だと、アーケードでは“一発死”だけどコンシューマーでは“ライフ制”を採用、とか。少なくともミスしなければ最後まで遊べるものにしなければならないわけでしょ。

だから、ゲームのシステムはまったく違うけれど、設定だけ『忍』から受け継いだゲームになっているんです。
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設定は『忍 -SHINOBI-』から受け継いだんですか?
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そうですね。例えばネーミングだけ見てみても、ジョー・ムサシ、朧、ZEED(ジード)なんてのは『忍 -SHINOBI-』から受け継いだものです。『忍 -SHINOBI-』にも同じ名前で出てきますし、時代も前作から3年後という設定です。

……前作にいなかったキャラクターといえば、ヒロインの「ナオコ」でしょうか。
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ナオコは他のキャラクターとは、雰囲気というかネーミングセンスがちょっと違いますよね。
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大場さんがディレクターまたはメインプランナーとして携わった作品

[マーク3・マスターシステム]

・スーパーワンダーボーイ モンスターワールド
・ポセイドンウォーズ3D
・ウォルターペイトン フットボール

[メガドライブ]

・ザ・スーパー忍
・ベア・ナックル 怒りの鉄拳

[セガサターン]

・クロックワークナイト ~ペパルーチョの大冒険~

大場さんプロデュース作品

[セガサターン]

・デイトナUSA サーキットエディション
・ADVANVED WORLD WAR 千年帝国の興亡
・Jリーグプロサッカー クラブをつくろう!

[ドリームキャスト]

・エターナル アルカディア

[プレイステーション2]

・Shinobi

[アーケード]

・ドラゴントレジャー

『ぐるぐる温泉』シリーズ

『サクラ大戦』シリーズ

─ 他 多数タイトルを担当。

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